予防接種後にぐずぐずと機嫌が悪くなったり、いつもと様子が少しでも違ったりすると「もしかして副反応?」と不安になりますよね。
赤ちゃんの時期は予防接種の回数も多く副反応が心配だと感じている保護者の方も少なくないと思います。
今回は赤ちゃんが予防接種後になぜぐずるのかについて、また、よく見られる副反応や気を付けるべき症状などをご紹介します。
赤ちゃんが予防接種後にぐずるのはどうして?
赤ちゃんが予防接種後にいつもより機嫌が悪い、ぐずぐずと泣いているなど普段と少し様子が違うのも副反応の一種です。
発熱が見られなくても、接種した箇所が腫れたり、赤くなったり、赤ちゃん自身も不快感で不機嫌になっているのかもしれません。
多くは翌日までにおさまるので様子をみましょう。
予防接種後によく見られる副反応
ぐずるなど機嫌が悪くなると言った副反応の他に、よく見られるのが「発熱」と「接種部分の腫れ」「よく眠る」です。
発熱
予防接種後およそ48時間以内は熱が出ることがありますが、副反応の発熱の場合、24時間以内に下がることがほとんどです。
発熱したからとすぐに解熱剤を飲ませず、まずは様子をみましょう。
発熱だけでなく、赤ちゃんが眠れない、ミルクや離乳食を食べない、保護者の方から見ていつもとあきらかに様子が違うなど不安な場合は念のためかかりつけ医に相談しましょう。
接種部分の腫れ
接種した場所が腫れたり、赤くなったりすることがあります。
基本的には自然に回復していきますので様子をみましょう。
よく眠る
予防接種の副反応の中には眠気を引き起こすものもあります。
予防接種の会場では、たくさんの人がいたり、他の赤ちゃんの泣き声を聞いたり、赤ちゃんにとって刺激が大きすぎる場合もあるため、直接の副反応とは関係なく、予防接種の疲れからぐっすり眠ってしまう赤ちゃんも少なくありません。
いつも通り眠っているだけであればこまめに観察しながら様子をみましょう。
予防接種は赤ちゃんを病気から守る大切なもの
予防接種は子どもが病気にかからないようにするため、かかっても重篤化を防ぐために重要なものです。
ワクチンで予防できる感染症は予防するという意識が大切です。
生後間もないうちから予防接種スケジュールがはじまるのは、生後6か月ごろから母親からもらった抗体が減っていき感染症にかかりやすくなるためです。
予防接種のスケジュールは感染しやすい時期に合わせて予防できるようになっています。
そのためできるだけベストなタイミングで摂取できるようスケジュール管理をすることも大切です。
予防接種後に気を付けるべき症状は?
発熱や接種部分の腫れ、機嫌が悪くなるなどの副反応は多くの場合、翌日まで様子をみても大丈夫ですが、以下のような症状がある場合はかかりつけの小児科に相談しましょう。
- 24時間を過ぎても熱が下がらない
- ぐったりしている
- しびれがある
- じんましんが出た
- 息苦しそう
- 嘔吐がある
- ミルクや離乳食がとれない
- 接種後の腫れが広範囲に広がっている
など他にも気になる症状や不安がある場合は迷わずにかかりつけ医に相談しましょう。
また、副反応の中にはワクチンの成分に反応して起こる強いアレルギー症状である「アナフィラキシー」があります。
接種してから30分以内、長くても4時間以内に起こることが知られており、様子をみるために接種後30分は接種した医療機関で待機し、異常があった場合はすぐに医師に連絡がつくようにしておきましょう。
アナフィラキシーは非常にまれですが、起こりうる副反応として覚えておきましょう。
予防接種後はいつも通り過ごしてもよい?
予防接種当日もいつも以上の激しい運動などを控えれば、基本的にはいつも通り過ごして問題ありません。
一昔前は、接種当日は「お風呂に入らないように」と指導されていましたが、今は接種部分を強くこすったりもんだりしなければ普段通りお風呂に入っても大丈夫です。
ワクチン接種は体調が良いときに
鼻水や咳程度で発熱がなければ医師の判断で接種することも可能ですが、できるだけ体調が良い日を選んで接種するようにしましょう。
接種当日は子どもの体調をよく確認し、自宅で検温してから受診するようにしましょう。
その日の体調のこと、お薬のこと、ワクチンや副反応について疑問や不安があれば、接種する前に医師に相談しましょう。
予防接種の相談はNES駒沢クリニックへ
当院でも定期接種(国や自治体が費用を負担)・任意接種(自己負担)どちらの予防接種にも対応しています。
接種できる時期になったらできるだけベストなタイミングで受けることが大切です。
スケジュールの管理の仕方や疑問がある場合もお気軽にご相談ください。