NES駒沢クリニック 医師 吉武光太郎監修

 

赤ちゃんを病気から守るために重要な予防接種。

赤ちゃんのはじめての予防接種に「当日の持ちものは何が必要?」「服装にも気をつけたほうがよい?」など疑問をお持ちの方も多いと思います。

 

今回は予防接種の持ちものや、スムーズに接種するための準備や心構えなどについてご紹介します。

 

予防接種当日の持ちものは?

当院で必ず必要な持ちものは以下です。忘れ物がないようにチェックしておきましょう。

  • 母子手帳
  • 予防接種予診票(予診票が手元にある場合は、体温以外はあらかじめ記入しておいてください)
  • 健康保険証
  • 乳児医療証

 

当日あったほうがよいものはこちらです。念のため持参しておくと安心だと思います。

  • 現金
  • おむつ
  • ミルク
  • 赤ちゃんの着替え など

任意接種の場合は支払いが発生することがありますので、現金を持参しておくと安心です。

また、接種までに待ち時間が発生することもありますし、接種後の院内待機の時間も考慮して、念のためにおむつやミルク、赤ちゃんの着替えなどを持参しておくと安心でしょう。

 

予防接種当日の服装はどんなものがよい?

 

赤ちゃんの服装

予防接種の前には必ず医師による診察がありますので、赤ちゃんの服装は腕や太ももがすぐ出る脱ぎ着しやすいもので行きましょう。

予防接種デビューごろのねんね期の赤ちゃんの場合は、股部分がボタンになっている前開きのロンパースがおすすめ。

 

冬場など寒い時期は、トレーナーやセーターのような被るタイプのものよりも、カーディガンなどの羽織るタイプのものが脱ぎ着しやすくてよいでしょう。

ベストやおくるみなどで体温調節するのもおすすめです。

 

保護者の服装

予防接種のときには、赤ちゃんが動かないように保護者の方がしっかりと抱っこしておく必要があります。

動きやすい服装であれば問題ありませんが、赤ちゃんがひっかけたりしないようにネックレスなどのアクセサリー類は念のためはずしておくと安心かもしれません。

 

予防接種当日の注意点

 

予防接種は体調のよいときに受けましょう

鼻水程度で発熱がなければ当日の医師の診断のもと接種することも可能ですが、できるだけ体調が良い日を選んで接種することが大切です。

接種日が近づいたら「食欲はあるか」「便や尿の状態」「機嫌が悪くないか」など毎日赤ちゃんの体調に変化がないか注意深く観察しておきましょう。

 

その日の健康状態に不安な点がある場合や、副反応についてなど疑問や不安があれば、接種する前に医師に相談しましょう。

 

授乳は30分前までに済ませておく

授乳は予防接種の予約時間の30分前までに済ませておきましょう。

ロタウイルスワクチンは口から接種するので、服用直後に吐いてしまうことがあります。

予防接種直前の授乳は控えましょう。

 

抱っこで安心させてあげましょう

予防接種の会場は他の赤ちゃんの泣き声や、慣れない環境で赤ちゃんも驚きがちです。

いつもどおり優しく抱っこして安心させてあげてあげましょう。

 

待ち時間や接種後の待機時間が長くなることもありますので、お気に入りのおもちゃなどを持参するのもよいかもしれません。

 

予防接種後の過ごし方は?

予防接種後は、重大な副反応であるアナフィラキシーが出ないか注意して過ごしましょう。

アナフィラキシーは、接種してから30分以内、長くても4時間以内に起こることが知られており、様子をみるために接種後15~30分は接種した医療機関で待機し、異常があった場合はすぐに医師に連絡がつくようにしておきましょう。

 

万が一接種した医療機関で待機できない場合は、接種後30分はすぐに医療機関に戻れる場所にいると安心です。

予防接種を終えて帰宅後は、いつも以上の激しい運動などを控えれば、基本的にはいつも通り過ごしてOKです。接種部分を強くこすったりもんだりしなければ普段通りお風呂に入ってかまいません。

 

予防接種後は赤ちゃんも疲れていますので、早めに寝かせましょう。また、ワクチン接種当日〜翌日にかけて発熱することがありますが、通常は1〜2日で解熱します。

「熱が下がらない」「眠れない」「ミルクを飲まない」「いつもとあきらかに様子が違う」など気になる症状がある場合は医療機関へ相談しましょう。

 





予防接種の相談はNES駒沢クリニックへ


予防接種はお子さんが病気にかからないようにするため、かかっても重症化を防ぐため重要なものです。

当院では、定期接種(国や自治体が費用を負担)・任意接種(自己負担)どちらの予防接種にも対応しています。

 

みなさまに安心して受診していただくために一般小児外来と予防接種・健診外来の診療時間をわけていますので、予防接種のスケジュールの組み方や、副反応の不安や疑問など気になることがありましたらお気軽にご相談ください。