2019年12月の新型コロナウイルスの流行以降、毎年「今年の冬はインフルエンザと新型コロナの同時流行が…」と言われていますが、実際は新型コロナウイルスの流行により季節性インフルエンザは影を潜めています。

また、ウイルス干渉と言って、ある一つのウイルスに感染しているとそれに対する免疫反応が起こり、他のウイルスに感染し辛いという状況もあり、ここ2年はコロナ禍でインフルエンザは流行していません。
この状況に慣れてしまい、今年も大丈夫だろうと思ってしまう方もいると思います。

しかし、今年は季節性インフルエンザの流行が懸念されています。

 

オーストラリアでのインフルエンザ流行

今年の季節性インフルエンザの流行が懸念されている理由として、南半球のオーストラリアで2022年4月中旬以降からインフルエンザの流行が報告されているからです。

オーストラリアは南半球にあり、また開示されている情報も多く、日本のインフルエンザの流行を予測するのにオーストラリアの状況を参考にすることが多いです。

残念ながら2022年はオーストラリアでは新型コロナウイルスと季節性インフルエンザの同時流行が起こっています。

 

 

日本でのインフルエンザ流行の懸念

ここ数年はインフルエンザの流行がないため集団免疫力の低下や、今年は海外から日本への渡航制限解除の影響により感染者数が増加するのではないかと言われています。久しぶりにインフルエンザが流行した場合、我々の免疫力の低下も重なり死亡者や重傷者が例年より多く出るのではないかと言われています。

 

インフルエンザワクチンの予防接種について

日本ワクチン学会では「インフルエンザの罹患率や死亡率を低下させるため、生後6ヶ月以上のすべての人に対するインフルエンザのワクチン接種を推奨します」としています。

 

ここからは具体的に小児の接種について説明します。

生後6ヶ月以上で12歳まで(13歳未満)は2回の接種を行います。だいたい10月頃に1回目を接種し、その後2-4週間で2回目を接種します。できれば4週間あけることをお勧めしています。何らかの事情があって2回の接種が困難である場合は1回でもいいので接種しましょう。

新型コロナワクチンとインフルエンザワクチンは同時接種できます。新型コロナワクチンは筋肉注射、インフルエンザワクチンは皮下注射です。

 

インフルエンザワクチンの有効性について

国内における研究報告としては6歳未満の小児を対象とした2015/16シーズンの研究では、発症予防に対するインフルエンザワクチンの有効性は60%と報告されています。これはワクチンを接種せずにインフルエンザに罹った人の中で60%がワクチンを接種していれば発症を防げたという意味です。

乳幼児については報告によって幅がありますが、概ね20〜60%の発病予防効果があったとされています。

 

インフルエンザワクチンの安全性について

インフルエンザワクチンの接種後には、接種部位の腫れ、発赤、疼痛などを認めます。また全身性の反応として発熱、頭痛、悪寒、倦怠感などが出現することもありますが、2-3日以内に消失します。症状がひどい時は接種した医療機関で相談しましょう。

 

今年はインフルエンザが大流行するのではと各所で懸念されています。

そのためインフルエンザワクチンの出荷量も昨年に比して増えました。昨年は予約枠がすぐに埋まった印象でしたが、今年は出だしはわりとゆっくりな印象です。

当院では月・火・木・金の夕方、土曜日は午前中にインフルエンザの予防接種を行っています。お子さんと一緒に両親も接種できるようになっています。

予約枠はまだ余裕がありますのでご予約お待ちしております。