ナイオックスVEROとは

NES駒沢クリニック小児科では、ナイオックスVEROを導入しました。

ナイオックスVEROは、呼気中の一酸化窒素濃度(FeNO)を計測する機械で、その値によって気道の炎症の程度がわかります。 喘息は気道の慢性炎症が病気の本態であり、その炎症を抑えることが治療として重要です。 ナイオックスVEROにより気道の炎症の程度が数値としてわかります。 つまり、気管支喘息の診断、気管支喘息の治療反応性の予測、気管支喘息の治療の経過のモニタリング、気管支喘息ほコントロールがしっかりできているかの確認が痛みもなくわかることができる機械です。

ナイオックスVEROにより患者さんの治療コントロールが数値としてわかりやくなり治療継続のモチベーションアップにも繋がります。

喘息の診察は一般外来の時間でご予約ください。

 

気管支喘息について

気管支喘息は、気道の慢性炎症を本態として、発作的に空気の通り道(気道)が狭くなることで、咳や息を吐くときにヒューヒュー、ゼー ゼーという笛のなるような音(喘鳴ぜんめい)が認められたり、呼吸が苦しくなる状態(発作)を繰り返す病気です。 喘息では好酸球性気道炎症が起こるため、呼気一酸化窒素濃度(FeNO)が上昇することがわかっています。

小児気管支喘息治療・管理ガイドライン2020によると 小児喘息患者の長期管理において、呼気中の一酸化窒素濃度(FeNO)値に基づく管理は、臨床症状とを合わせてコントロール状態を評価して長期管理することが有用とされています。

 

ナイオックスVEROについて

ナイオックスVEROは写真のようなお弁当箱サイズの機械です。
中央に画面があり、風船ゲームをプレイする感覚で検査ができます。マウスピースをくわえて大きく息を吸い、一定の強さで10秒ほど息を吐くだけです。

可愛いアニメーションで5歳以上(小学生以上)の患者様でも検査をしていただけます。

息が上手にはける5〜6歳ごろから大人まで検査ができます。年齢や性別による差がありますが、呼気NO濃度が20ppb以上なら気管支喘息の可能性、30ppb以上なら気管支喘息が強く疑われます。

気管支喘息の診療には丁寧な問診や聴診器による聴診所見が重要ですが、ナイオックスVEROを使用することで数値として信頼性の高い診断が可能です。

*検査は医師が必要と判断した場合に保険適用で行うことができます。適用外検査は自費となります。

 

検査の流れ

聴診後、喘息が疑われるお子様(5歳以上)を対象にナイオックスVEROを実施しております。

10秒ほど一定の強さで息を吹いて検査をします。約1分後に結果が表示されます。

喘息の診察は一般外来の時間でご予約ください。

 

 

記事執筆者
代表理事写真

一般社団法人SMAPPY 代表理事

吉武 光太郎よしたけ こうたろう

運営クリニック

  • NES駒沢クリニック
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資格・所属学会

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  • 日本形成外科学会
  • 日本美容外科学会
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